渡英 留学 経験 blog

高校からイギリスへ留学した時の経験や経緯などを書いていきます。

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日本とイギリスにおける教育方法の違いとそれに関する考え方。

 

 どうも、スズキです。毎回の記事での一番最初の挨拶を何にするか少し悩んでいます。こんにちは、はなんか違うしなんだろう?って考えてとりあえずどうも、にしておきます。

 

 前回の最後に宣言した通り、今回は日本とイギリス、二国間の教育システムの違い、それらに対し何を思うかを主観的に論じていこうかと思います。毎度のことになりますが、稚拙な語彙および文章等ありましても、ご了承、およびご容赦下さい。皆様の読む時間を価値あるものへ、この度の話が誰かの役に立てばいいなと思います。

 

 

 まずはじめに、読者の皆さんがあまり知らないであろうイギリスの話をしていこうかと思います。イギリスでは、日本でいうところの小中学生(year 6~11と呼びます。)の間は教科全体、算数、歴史、地理、理科、アート。などのように様々な教科を満遍なく学び、日本での高校生に当たるsixth form(year12,13)へ進級するにあたり、自分が得意とする教科を選び、最終的に3教科のみをsixth formで勉強して行くことになります。そのため、中学校に当たるyear10,11頃からはtutor(担任)と頻繁に話し合い、自分の得意なこと、不得意なこと、進みたい道等の自己分析をひたすらやっていき、sixth formで学ぶ教科を決めていきます。

日本の教育システムからしたら非常に驚くことかもしれませんが、その選んだ教科に応じた国からの試験を受け、その点数に応じて大体の大学の合否が変わるのです。ここで、大体としたのは一部の大学では更に個別テストがあり、そこでも選抜されることがあるからです。(オックスフォードとかその辺です。)また、個人的に驚いたことはInternational studentsもしくは、Englishの教科を取った生徒以外は日本で言うところの国語の授業のような、英語の授業が無いのです。International studentsは大学に行くためのビザを取得するためにIELTSという英語力証明テストでそれぞれの大学が定めた点数以上を取らなければならないため英語を学び続ける必要があるのです。

 この辺りが大きな日本とイギリスの教育方法の違いかと思います。

 まとめますと、イギリスでは中学生頃から自己分析の訓練をし、高校では自分のやりたい事をほぼ見つけている子供たちが多い。また、学ぶ科目数を絞ることにより、トピックの深くまで学ぶことが出来る。それ故に将来的なスペシャリストを生み出すことに特化している。と考えています。

 

 対しまして日本の教育では高校から大学まで、多くの教科を履修しますよね?それが無駄とは思いません。実際に日本の様々な教科に対する平均点数(中学レベルまでの5教科での点数等)は他の国と比較しても高いのではないかと思います。しかし、ひとつのトピックにかけられる時間がどうしても減ってしまい、結果として、ジェネラリスト、多くのことを平均的に出来るが、なにかに特化している訳では無い。人材が多くなって来ているのではないかと思っています。所謂没個性化。

 

 日本のジェネラリスト思考といいますか、全体の平均値を上げる教育は悪いとは一概には言いません。実際に戦後から高度成長期にかけて、日本が躍進できたのはこの教育のおかげとも言えると思っています。クオリティが安定している。これは他の国にはない圧倒的なアドバンテージでした。

 しかし、グローバリズム思考が強くなっていき、段々と個性というものが求められるようになってきました。しかし、高度成長期からほとんど変わっていない教育方法では学生たちが個性を見出すのがとても難しいと思っています。更には早いうちから自らに個性を見いだした子の多くは周りからある種の異端だと指を刺され、出る杭は打たれるが如く潰されることが多くあります。自分自身がある意味その立場だったのでこの身で感じました。小中高で個性を出すな。周りに合わせろと言われるのにいきなり社会で"あなたの個性はなんですか?"と聞かれてまともに答えられる人は居るのでしょうか?よくある回答に行き着くのが多くのパターンだと思います。なので、個人的には、まだ心身共に成長中の小中学生の時から少しずつ個性について考えられる機会を増やせばこう言ったことは少しは回避できるのではないかと思います。何故なら、全体がそういう意識の元にあれば、極端な潰し合いは発生しないと考えているからです。ここで言う個性とは、小さなことでいいと思っています。計算が周りより速い、文を書くのが好き、足が早い等、些細な事でもいいのです。自分が優れている場所を自覚しておくだけで人と言うのはかなり意識を変えるものです。

 

 自分は小さい頃から自分が興味をもった事以外は一切やりたがらない特性を持っていました。その特性とイギリスの教育方法がピッタリとマッチした結果、英語も出来ずに飛び出したのにしっかりと結果を残せている現在に繋がっているのだと思っています。また、イギリスで通っていた高校での授業も非常に楽しく、自分の興味の分野に対して常に挑戦をしている気持ちで過ごしていたこともあいまり、今ではこうしてブログで自身の経験などを書けるようになりました。

 上手くいっていない時は環境を変えるといいという事も留学や経験から学びました。それもまたいつか記事に出来たらな。と思います。

 

毎回最後に一言コーナーみたいなものを作ろうと10秒前に思いつきました。なので、今回の一言は

"敵を知り、己を知れば百戦危うからず"

です。自己分析は未だに定期的にやるくらいには癖になっています。自分の現在の立ち位置と次の目標を確認し前に進んでいきましょう。

 

まだ色々書いていきたいですが、トピックから脱線していきそう(既に半分くらいしてる?)なので今回はこの辺りで。

 

次回は少しトピックの位置をずらしてイギリスでのコロナの現状、学生としての過ごし方を書いていこうと思います。

 

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お時間頂きありがとうございました。